古市のまちづくり 


 2008.3.19
 
第2回目

 2月25日の午後7時から、古市のまちづくりについて、第2回目の勉強会が開かれました。今度は参加者が「KJ法」を使って、問題点や魅力などを出し合いました。なかなか痛烈な意見が続出しました。


 ■問題点と課題

  現  象 問題点・課題 方向性
少子高齢化 ・高齢者が多すぎる
・高齢者ばかりが多く、子どもが極端に少ない
・高齢化で人出が不足
・何をするにも体力に自信がない
・高齢者が多く、参加する人が減ってさびしくなった
高齢者が多いため、他人の行動を見て動く  
若者の減少 ・若い人は少ない
・子どもが少ない
・後継者が帰ってくる見込みがない
・永住するつもりはないと言われたら途方に暮れる
・伝統行事の継続不安  
・若い人の参加が少ない 若者がいないので行事をするのがしんどくなってきている   ・子ども達にも話を聞く
・若い人ともっと話し合う
組織の体質
雰囲気
・意見が出にくい ・内容が古い ・宗教色が濃い  
協議運営 ・積極的な意見発表が少ない(裏では発言する)
・公の場で意見発表がない
・まとめ役がすくなく嫌がる ・年寄だから若い人に、女性だから男性にといった消極性  
・アイデアが取り上げてもらえない   ・実施計画は賛成、参加はちょっと  
参加者意識 ・他人ごと
・他人を気にしすぎ
・出る杭を打つ
・協力者が少ない
・イベントに対する住民意識
・自主性がない
・役員任せの部分がある
・役員任せの姿勢
・役員の負担が多い
 
連帯感
協調性
・集会をしても集まってくれない ・足の引っ張り合い
・人の意見にけちをつける
・人の和がまとまりにくい
・自分だけよばればという考え方の人間性
・個々の利害が一致しないのでまとまりが悪い
・盛り上がりが一部で好きな人がやっていると思われている
 
役員集中 ・当番町の年に行事が多すぎる ・当番町のみがしんどい ・労多く功ががすくない行事がある  
ボトムアップ        
企画運営力   ・歴史あるお祭りと新しいことのギャップ ・祭りのフィードバックがない  
その他   ・地理的に細長いためまとまりに書ける ・狭い道なのにスピードを上げて通過するドライバーが多い  

■主要行事の改善−実践を通して改善して
  目  的 内  容 位置づけ 工  夫
 1/10 十日戎 一年の節目として   ○一年のスタート  
 8/24 地蔵盆 にぎわい
活気を取り戻そう
・夜店
・盆踊り
○一年間の集約の場
○交流
盛り上がり
集約
12/14 義士祭 古市を内外にアピール ・パレード 〇郷土を知る
〇都市との交流
(若い親子)
参加者増やす工夫

という結果が出ました。相当辛辣な事が出ましたが、そこからどうするのかが次回への課題となりました。
プレゼンテーションで説明を受ける
偶然女性と男性に別れてしまいました
プレゼンテーションで説明を受ける
初めての「JK法」に最初はとまどって
プレゼンテーションで説明を受ける
グループごとに発表します
プレゼンテーションで説明を受ける
なかなかやるじゃんか
「KJ法」は、声の大きさや、弁舌には関係しません。
だから、思ったことをメモ書きに出来ます。
ボスの存在を許さないのですねぇ。



第3回目

 3月19日の午後7時から、古市のまちづくりについて、第3回目の勉強会が開かれました。今度も参加者は「KJ法」を使って、問題点をどのようにクリアーしていくかを真剣に考えました。

 ■本日のワークショップ
○地蔵盆と義士祭の工夫 
・篠山城築城400年祭との取組
○行事の目的と位置づけを明確にする
 ■目的
・地域への愛着を高め誇りをと自信を持つ(地域力を高める)
・世代間(三世代)の交流の場とする(コミュニティの育成)
・内外に古市の魅力をアピールし、地域の活性化に役立てる
 (来訪者を増やし特産開発や販売若者定住に役立てる)
 (古市地区の魅力を発表できる内容に)
・地域の歴史や文化的風土を学ぶ
・これからの地域の課題解決に向けた街づくりのきっかけとする
 ■位置づけ
・様々な主体(住民・企業・行政)の地域活動の一年間の成果を集約し発表の場とする
・古市、波賀野新田地区全体の祭りとして、地域全体が盛り上がるイベントとする
・歴史文化を生かしたまちづくりを考える場とする
・古市地区の問題点や課題解決(魅力創出・発信)に寄与する新しいイベントを工夫する

プレゼンテーションで説明を受ける
まず前回の結果を確認します
プレゼンテーションで説明を受ける
今回も「KJ法」で進めます
プレゼンテーションで説明を受ける
課題をどのようにクリアーしていくのか・・・
プレゼンテーションで説明を受ける
既成観念からの脱却がなかなか難しい
プレゼンテーションで説明を受ける
いろんなアイデアが出てきました
プレゼンテーションで説明を受ける
男性も負けていません
プレゼンテーションで説明を受ける
一応板書でまとめられました
プレゼンテーションで説明を受ける
二つの班をまとめていくと、こんなになって・・

どんなアイデアが出されたのか、それはちょっとお時間を下さい。板書を解読して、この続きに後日書き込みます。

 しかし、今回は「地蔵盆」にしか時間を費やせませんでした。「当番町」・「自治会」・「波賀野新田との協調」・「自治会任せではなくて実行委員会で当番町の負担を軽減させる」などなど、とても前向きな、そして具体的な内容が出されてきました。実現すると良いですが、いや、ここに集まった人たちは、みんなが力を合わせて実現していくでしょう。

 「今までどおり・・・」という消極的な意見が全く影を潜めてしまいました。「とにかく何とか役が当たったので済ませよう」などという考えでは、とても生き残れないということを、みんなが自覚したのでしようねぇ。
 今日の会をお開きにするとき、「ここに集まった者達が実行委員になるつもりでやりましょう!!」と、お互いにエールを交換しました。
 
「古市は交易の場だったんですよ。だからここの特産物というのは別に気にしなくていいんですよ。この場にある物が古市の名物だったんですよ」って。そうなんだ。そうなんだ。

 古市は、かつては文化と経済の集約地だったのですが、今はそうではありません。かつての集約地の時は、他の地域からどんどん文化やアイデアが自然に流入していました。だから、多くのイベントが実行できたのですね。

 でも今は、他の地域から積極的に導入しないと、まるで、「卵の殻の内側にいて、内側ばかりを見ているのと同じなんだ」と気づきました。内側ばかり見ていると、新しい空気も、文化も、スキルも見ることが出来ません。まして経験もできないのですねぇ。KYなんですかねぇ。


 そうすると、到着点は、「しんどいなぁ」 「何でこんな事せんならんのやろなぁ」という後ろ向きになってしまうのですね。

 そんな後ろ向きの地域って「魅力」ありますか? 「住んでみたい」と思いますか? 「若者が帰ってきますか?」

 そうではないんですねぇ。高齢化という「言い訳」にすっこんでいるのではなく、「老骨も生き生き」と暮らしていてこそ、若者が帰ってくるし、他の地域からの来訪者もあるんではないかって。

 4回目は、まず自分たちで「企画書」を作ることになりました。それは4月の初めです。その「企画書」をもう少し練り上げて行くことになります。しかし、あまり時間がありません。焦らず、しかし急いで・・・。

 そんなことを教えられたワークショップでした。「地元の神さん」はありがたくねぇんでしたっけ。「他国坊主」はやっぱり説得力があるんですねぇ(^_-)。

  1回目はここ