熊谷地区の一部の遠景(中央の谷が北谷という所) |
大川瀬から県道314号線を南下して3qばかり行くと、左(東方)に山懐に囲まれた景色が出てきます。(この道をもう少し行くと上吉川小学校があります)
左の写真の右側の丘には、曹洞宗東林寺、左の丘には浄土真宗本願寺派蓮光寺があります。近くの公民館でゲートボールをしていたおばあちゃんに、日限地蔵さんの事を尋ねますと、今もお祀りしてある場所や講元のお家を紹介してくれました。
蓮光寺の側を通り抜けて、日限地蔵さんへと・・・。 |
熊谷の日限地蔵さんの案内石 |
蓮光寺から東へ5〜600b行くと、右の丘裾沿いの道端に石の標識が立っていました。
その脇道を胸を躍らせて少し登っていくと、熊谷の『日限地蔵様』のお堂が建っていました。 |
熊谷地蔵堂 |
以前はこの場所の北方約500bほどの場所(講元さんの家の北側)にお祀りしてあったのですが、ゴルフ場が出来ることになり、この場所に移転されたということです。
早速、お地蔵様に『お邪魔しまーす!』と声をかけて、お堂の中へ入らせていただきました。 |
熊谷の日限地蔵様 |
中には丁重にお地蔵様がお祀りされていました。古市と同じように、千羽鶴もお供えされていました。古市の方も、ひょっとしたらこのお供えを見ていたのかな? と、思わず思ってしまいました。
おじそう様の前には両側に椅子が並べてありました。
お地蔵様の真言は
オンカカカ ビサマエー ソワカ
というのだそうです。
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講元さんのお家 |
地蔵堂と道を挟んで向かい側に地蔵講の講元さんのお家がありました。(お名前は伏せます)
江戸時代は村の庄屋をされていて、「日限地蔵様」はその当時から「持仏」としてお祀りされているということでした。
昔も今も、古市のような盆踊りや造り物などはせず、4月と8月のお地蔵様の縁日(24日)に、近くの方でお参りの集いが持たれているということでした。
しかし、霊験あらたかでよくお願いを聞いてくださるお地蔵様で、お参りが途絶えなかったということでした。
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熊谷の日限地蔵様 |
古市の日限地蔵様 |
熊谷の区域でも「北谷」という所は、古市と同じように地域の中が上・中・下・山口などと区分されています。まるで古市と同じような区分の仕方でした。
講元さんとお地蔵さんのある場所は、熊谷の北谷の上地区ということでした。
この地域一帯は、酒米の「やまだにしき」の主産地のようで、あちこちの水田の中には「契約栽培」の白い旗がたくさん立てられていました。
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ご詠歌(古市日限地蔵) |
古市の地蔵堂 |
熊谷の「日限地蔵様」は、こんな場所でした。 |
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