全国の自治体の中には、段階の世代の退職時期を控えて、定住(Iターン・Uターン)獲得をに努力しているところがあるそうだ。そのもたらす経済効果は県単位で推計すると1000億円にも上るそうだ。

 前回は「限界集落」について記述したが、待てよ、田舎暮らしとしての団塊の世代を迎え入れることは不可能ではないかも知れないと考えた。

 古市を考えてみると
1. JRの駅がある。電車は篠山口発が多いから必ず座れる。大阪までは複線電化で50分だ。
2. 地域に医院がある。MRIもCTも内視鏡も充分だ。最近は若先生も診察してくれるようになった。
3. 食料品店もある。日常的な食料は充分である。
4. 郵便局も信用金庫もある。もちろんATMもある。
5. 国道2本も隣接している。
6. 幼稚園も小学校も近くにある。
7. バスも通っているしコミバスも走っている。
8. 上下水道も完備されている。
9. 光ケーブルも通っている。
10. 空気はきれいだし、風水害の例は過去にない。
11. 空き地もあちこちに出始めた。
 車で10分程度の範囲内には
12. 大型スーパーが4店ほどある。
13. 大型のホームセンターも3店ほどある。
14. 市営プールも民営プールもある。
15. テニスコートもある。
16. 大きな病院も3〜4つある。
17. 老健施設や介護施設もたくさんある。
18. 天然温泉もある。
19. 周辺には有休農地もある。ちょっとした家庭菜園にももってこいだ。
20. 大きな市立図書館もあるぞ。
21. 村の裏側には標高722メートルの白髪岳もあるぞ。毎週登山客がやってくる。
 名産品は
22. 魚沼産よりもっとうまい丹波のコシヒカリだ!。
23. 丹波はお茶どころだ!。
24. 数は少ないが松茸はどうだ!。
25. 栗や黒豆の枝豆ってのはどうだ!。
26. セミもトンボもホタルもいっぱいだ!。
これでもまだ何か不足があるのでしょうかねぇ?

 まちづくりは地元の意向が大切で…と言われるのですが、地元の意向だけではどうしても動きが進まないことがあるのです。

 やはり行政が間に入って、地主との調整やPR作戦、そして、定住社に対するある種の特典などの行政施策がなければ前に進まないのです。自治会の力など、そんなパワーはないのですから。

 篠山市にはJRの駅が5つもあるのですから、この沿線に沿っての活性化事業を進めていくことは可能だと思うのですね。

 かつてのような大規模な宅地開発は不要です。空き屋・空き地をうまく活用していく施策を起こして、商業地域再構築ではなくて、住環境施策を進めてはいかがでしょうか。

 よくよくしらみつぶしに数え上げていくと、決して山間僻地ではないのですねぇ。徳島県の山間地の町では、柿の葉っぱや紅葉の葉っぱが、ものすごい経済効果を生んでいるというではありませんか。

 行政のコーディネートがあれば、共生の社会が前に向いていくのではないかと思いますねぇ。これからの行政は、コーディネイトサービス業だと思うのですが…。